「対岸の火事」

3月11日東日本大震災の追悼の日


僕が生きている間、大きな震災が三度あった


阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本大震災


どれも現実とは思えないほどの凄惨なものだった


そのうち、東日本大震災、熊本大震災の際、「自分に出来ることはなんだろう?」と本気で考えた


東日本大震災の時期


自分で居酒屋を経営しており、現地には行けなかったが


当時、元芸人の「てんつくまん」という方が現地で先頭に立ち、放射線が濃厚なのにも関わらず、物資の援助、調達をしており

その日その日で必要なものをツイッターで全国の人らに援助をお願いしていた


そんな中「とにかく寒い中、大小問わずタオルが必要です!」とツイートが来たので、自分ももちろん、だいたいの家には余ったタオルの一つや二つはあるだろうと思い、霧島の飲み屋を何軒も要らないタオルを貰いに、お願いして回った


正直「要らないタオルくらい行けばくれるやろ」と甘く考えていたのが間違いだった


キチンと事情を説明した上でお願いしてるのにほとんど貰えなかった上

「自分で精一杯やのに、人のこと助けようて、筋違いじゃないか?」とタオル一枚の話しで意味不明の返答も頂いた


それだけじゃなく

当時の安倍首相も保身のために嘘をついており

当時「女川」の被災者もツイッターで「女川もメルトダウンで被災してるのに誰も助けてくれない!だれか助けてください!」と発信しているのに

テレビをみると安倍首相は被災は福島だけで女川は影響が無いとあからさまな嘘をついている


その後、女川も被災していたと公言していたが、現地の人が助けを求めていることを知らない訳ないだろうと憤慨した


この東日本大震災で知ったことは

「てんつくまん」のように自分の命を投げ売ってでも、人を助けようとする心ある人間と


嘘をついて人の命より自分の立場を守ったり、タオル一枚すら惜しむ、人の命より自分のチッポケな利益しか考えない心ない人間


「いざとなったら、人間2種類に別れるんやなぁ、心無い金持ちのようなクズより、心ある清貧が俺は合ってるわ」と

改めて自己確認する機会を頂いた


そして

熊本大震災の際


その被災地に自分の仲間がいたので、ニュースで震災を知ったその夜

「今から、熊本の被災地に食料持っていくので数日休みます、休みが取れないのであればクビにしてくれても構いません」と会社に伝え被災地に向かった


被災地に向かう際「今から、水と食料もって益城に向かいます」とだけ報告のためだけにFacebookで発信した


思ったより反響があり沢山の方から応援のメッセージが届いた

中には日野先生からも初めてメッセージがあり「山下!!いったれー!!」と鼓舞して頂き「俺に任せといてください!」とだけ返信した


そんな中意味不明なメッセージも届いた


「自衛隊が救助している中、素人の一般人が被災地に行くのは邪魔になるだけだし、傲慢だと思います」ときた


こいつアホやなと気にはしなかったが一応

「あなたがどう思おうが勝手ですが、あなた現地の状況知ってますか?大きな体育館、役場には自衛隊が来て救助してますが、町外れの小さな公民館は怖くて動けない上に、水も食料もない中で車中泊強いられている人もいるんですよ、その人らに死ねって言うんですか?あなたがなにもできないのは構いませんが、なにもできないなら黙っといてもらえますか?」と返答すると

皆さん僕の意見に賛同して頂きました


「対岸の火事」

ホントこの言葉がこの頃頭によく浮かび

「心無い暇なヤツほど、野次馬根性で人の足引っ張りたがるよな」と不思議でならなかった


以前にも書きましたが

天邪鬼な僕としては

「人命より損得」という心が育ってない人間が日本は多いと感じる以上

逆張りで「できる限り、なにかあったら損してでも人命救助やったる!」と強く決意する自分でした




武ノ風 BUNOKAZE

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