「武道仲間」

前回のブログで20年前の武道仲間「山本洋平君」の話しをし、色々思い出した


日野先生に「天才」と言わせる彼との出会いは、K-1で有名な「正道会館 総本部」に通っている頃、彼もそこにいた


何度か道場で面識があったが、正道会館自体凄い生徒の数でたまに見掛ける「ギラギラと殺気立っているヤツおるなぁ」って印象だった


山本君とは別に、正道会館にお調子者の喧嘩好きの兄ちゃんがおり、そいつらと飲み行ったり、公園で自主トレーニングをやったりしていた


そしてある日


「大阪に殺し合いを教えるコンバットの先生がおるらしいで」とお調子者の兄ちゃんが言ってきた


僕「おっ!いいやん!ほんでどこにおるのその先生?」というと


お調子者「正道会館にな、そこに行ってる子と仲良くなってん!山下君に会わしたる」

となり、お調子者が連れて来たのがよく正道会館で見掛けていた、頭マッ金金のギラギラな山本君でした


そして山本君に日野先生の道場のことを教えてもらい

以前に書いた「ヤ○ザのヨウヘイ」と2人で見学という名の道場破りに行き

見事、天狗の僕が日野先生にやっつけられ、日野武道に通いました


失礼を承知で話しますが、僕の目から見て生徒さんが宗教の信者の様な雰囲気に見えて、あまり他の生徒さんと関わらないようにしていました


ですが、その山本君は普通の感覚で日野先生とやりとりしてるのを「それが普通やんな」と思い、彼に親近感も感じ

失礼ですが、他の生徒さんは「日野先生にに一生付いていきます!!」な感じに対して

山本君は「日野先生は強くなるための通過点」という、僕と同じ考えに気が合い、仲良くなっていきました


ちなみに数年前、日野先生のワークショップの打ち上げで

「皆、日野先生には絶対敵わないと神様みたいに言ってますが、僕は日野先生を踏み台にして、いずれ日野先生を追い抜かないと意味無いと思ってます」

と腹を括って日野先生に伝えたことがあり

それに対して日野先生は

「そんなの当たり前やで!!俺なんか抜かなあかんで!!」

と有難い解答を頂きました


そんなのもあり

山本君との最初の自主トレーニングは、山本君が1人暮らししてるマンションの1室で行いました


「何をやるんかなぁ?」と思ってると、もう1人山本君が教えていた17才のお兄ちゃんも来ており、3人で「正面向かい合い」をやろうとなりました


1人が正座をして、そいつにパンチでも蹴りでも至近距離から喰らわすという稽古

最初は喰らうのですが、段々お互い本気で殺気立ってくると、気配で攻撃を往なすことができるようになりました

すると「じゃあ、本番いきましょうか!」と山本君

なにをするんやと思っていると、台所から包丁を持ってきて、「本気でやらないと刺さりますよ」言い、始まりました


「ヤバ!!本気でやってやろうやんけ!!」と街で複数人と喧嘩になった時くらい本気の意識にスイッチを入れてやると

道着にかすって少し切れるくらいで往なすことができ、なんとか怪我せずにすみました(笑)


それからも、人数が増え、場所も色んなスタジオを借り、色んなバチバチハードな自主トレーニングをやっていました


そんな山本君、当時まだ二十歳そこらでしたが、とにかく「強くなる」という事に僕以上になんでもやっており

「寝ている時も『正面向かい合い』の稽古してます」

「車に乗ってる時、チンピラに絡まれて、車でチンピラと『同調』の稽古、試しました」

「人間的に強いのはもちろん、社会的にも強くなるため弁護士になります」

など、ぶっ飛んだ会話をよくしてました


その後、どうしてるのか気になり日野先生の生徒で昔、一緒に稽古していた警察の方に聞いたところ

「山本君、1回自分の弟子連れて日野先生のとこ顔出してたで、なんかコブラ会とかいう格闘技の団体やってるらしいで」と聞き


「がんばってるんやなぁ」と嬉しくなりました


そこから話しが変わり最近ロシアの格闘技「システマ」というのがありまして

「システマ」で有名な北川さんて方が「コブラ会」を仲間数人で以前作ったという話しをしており、「山本君の仲間なんや!オモロ(笑)」という逸話もあり


僕の青春の1ページ、「天才!山本君!!」の話しでした(笑)











武ノ風 BUNOKAZE

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