「『真剣』を体感する」

梅雨がもう明けたらしい


「うそやろぉ」と天気予報をあまり信じてない


だけど、陽が沈みだす空は美しいから許す(なんのこっちゃ!)


先日の土曜日、稽古&バーベキューを開催した


稽古のあと、みんなで呑めるウキウキ感で稽古も白熱してしまった(;´д`)


この日は「連動」をとにかくやろうと思い、「連動」の基本から応用 までやれるだけやった


身体的にも「連動」により凄い力が発揮されるが、「連動」の効果はそれだけではない

「連動」により「身体の軸」がビシッとできると、不思議と相手の「意識」がより鮮明に視えてくる


みんな「連動」をやった身体で相手と向かい合うと、格段キレイに同調ができていた


ということで、せっかくみんないい感じに「正面向かい合い」ができていたので、「よっしゃ!!本気の感覚を味合わせちゃろ」ということで台所からホントの包丁を持ってきた🎵


ちゃんとみんなビビりだした(笑)


僕が包丁を持ち刺すということで、一人ずつ僕の前に立ってもらった


みんな、本物の刃物を向けられる恐怖で「真剣」になっていった


すると、どうなるかというと

みんな意識が濃ゆくなり、いつもオモチャの刀で稽古している時とはぜんぜん違い

緊張感で張り詰めた「濃く静寂な空間」が出来ていた


そして、その「濃い空間」をみんな体感できていた


この息も止まる様な「濃く静寂な雰囲気」になるくらい真剣になって、やっと「武道の稽古」のスタートになる


「オモチャの刀でも、この本物の刃物を突き付けられた時の緊張感をシュミレーションすることが武道の稽古で大事なことですよ」

と伝えた


やっと自分の道場で「武道の稽古」ができ始めて、とても嬉しかった


一人の生徒に包丁を持たせ、僕の首に刃を当てて貰い、「僕がなにかしようとしたら、首を切ってね」と言い向かい合った


そして、しばらくしてなにもなく包丁を下ろしてもらった


「怖くて、なにもできなくて、先生の目を見ることしかできなかった!」

と言ってくれた


正にそれが大正解


その動けず目を見ることしかできない緊張状態でなんとかするのが「武術」になる


色んなニセモノの武道の先生方は「こうきたら、こうしましょう」と簡単に言うが

実際の闘争の場の雰囲気でそんなことができる訳がなく、なにかしようと考えるほど身体が動かなくなる


だから、「なんとかしないと」と焦って考えるのではなく

いざ、闘争の場面に出くわしたら

「連動」もしくは「胸骨を上げる」で自分の軸だけしっかり作り、足の裏がフワフワした感覚になったのを確認だけして

相手を静かにただ見て、相手が仕掛けてくる意識に合わせ、相手とぶつからないように感じて同調していくだけ


それが、武道の実戦になる


だから、「考える」ではなく「感じる」にどれだけ行動のベクトルを向けられるかが勝負になってくる



それを、自分の生徒に伝えることができたのが、

「本物の武道」の片鱗を感じてもらえたことが

心から嬉しかった


稽古後のテラスバーベキューも炭が湿気ってて、なかなかお肉が焼けなかったが

それはそれでみんなワイワイと楽しんで

「同じ武道を歩める仲間がいるって財産やなぁ」

と心から生徒の皆さんに感謝感謝の1日でした


武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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