「静かで柔らかい頭を作る」

昨日の稽古は、ある程度稽古をしてきたメンバーだったので、ちょこっとだけ基本をやって、武術的な稽古をやってみた


「感じる」「同調する」「往なす」「臨機応変」などの「感覚」だったり「意識の持ち方」を掴むための稽古をやった


ここのステージの稽古になっていくと、「なにがどう」とか「これはこうやる」などの方法論ではなく


「自分の体感」や「自分の感覚」にどれだけ集中力できるかが勝負になってくる


最初は「刀で襲って来る相手を往なす」という形から入る


ある程度、形に慣れてきたら「相手の動きに合わせる」から「相手の気配に釣られるように動く」になるようにしていく


身体操作にしても、最初は手足で動いているのを、手足で動かないようにしていき、「胴体や背骨で手足が飛び出す」ように稽古していく


そうしていくうちに、襲って来る相手には、「うわっ!!当たった!!あれ!?当たってない??」と当たるはずなのに、当たらないという感覚にさせる



人間関係って不思議と思ってることが相手に伝わるというのがある


「コイツ嫌いやわ」と心の中で思ってると、相手も自分のことをそう思う


そこを武道の稽古では「刀を避けよう」と思うと、相手は「なんか避けようとしてるな」と自然と見抜くので

自分の頭を静かにして「どうぞ切って下さい」という意識に切り替える


すると、こちらには「よける気持ち」がないので、相手はスムーズに攻撃してくる


「避ける気持ち」は無いが

「同調」と「身体操作」で相手の攻撃が当たらない状態になっているので、相手はどこまでも突っ込んで不安定な状態になり

こちらが相手を操る状態に自然となってゆく


という感覚の稽古をしていくと


生きて行く上で、なにかトラブルがあった時に、そのトラブルの本質を冷静に見つめることができる自分ができてくる


世の中の人間関係のトラブルの大半がただの感情的な問題ばかりで

感情や自我を抜いて、合理的に考えると、大した問題じゃないことに気付いたり

問題の答えが足元に転がっていることに気付いたりする


そうなってくると、だいたいの問題に対して、2、3個くらい解決方法が思い付くようになる


そんな感じで凝り固まった「自分の頭」を「柔軟な頭」にしていくことが、自分のカラダを柔軟にしていく稽古にも繋がっていく





武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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