「意識のやりとり」

僕の道場では「武道」を教えている


「武道」と「格闘技、スポーツ」との決定的な違いは


「自分」に対して「相手」が、ルール無しの何でもありで「怒りや殺意の感情を持ち、危害を加えてやろう!!」という意思があるのが「武道」であり



「自分」に対して「相手」が、ルールの中で何らかのポイントを取るために、頭脳を使って「殺意や感情の無い運動」をするのが「格闘技、スポーツ」である



「格闘技、スポーツ」なら「相手がこうするなら、こうしよう」とか頭脳プレイでできる



自分に対して、本気で襲ってくる相手を目の前にした時、人は大抵その殺意の圧力に頭の中が真っ白になる


凄い技を持っている格闘技のプロでも、本気の殺意を持った素人に物怖じして負けてしまうことは普通にある


いくら強いフィジカル(身体)やテクニックを持っていても、「意識」が弱ければ、自分より強い「意識」で襲われた時、怯え怯み、頭が真っ白になり、カラダが動かなくなり、ヤられてしまう


そこを克服していくのが「武道」において要素の1つになる



「相手をどうやって倒そう」から「相手を感じる」に自分自身のベクトルを変えなくちゃいけない



そもそも、何をしてくるか分からない相手に「こうきたら、こうする」的なお約束な技や稽古だけでは、自分より弱い相手にしか通用しない


襲ってくる人間に確定していることは、自分に向けられた「強い意識(殺意)と圧力」である


それさえ何とか対処できれば、あとはおまけみたいな物で、打撃技だの投げ技だのフィジカル的なものはどうにでもなる


そのために組稽古する時の注意点として

仕掛ける側は、動きはゆっくりでも、「やってやる!」てなくらい本気で襲う意識が必要になる


それがあって、やっと「実戦で怯まない稽古」であり「相手の意識と同調する稽古」ができる



そんな「意識」の稽古の先に、相手に触れずに倒したりも可能になる


とにかく、最初は形や動きを覚えるところからスタートするしかないが

動きに慣れてきたら、次は「意識」をどうするか?の方向に稽古を深めていくことが一番重要になってくることを、覚えておいてほしい













武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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