「ありがとうと意識の稽古」

僕が尊敬する武道の達人のひとり、空手家「宇城憲治」先生です


この先生、「武道家」であると同時に「ビジネスマン」でもあります


僕は、「気」とかよく分からないのですが、この先生は「ありがとう」や「良い言葉」の力を子供達に伝えたりしてます


昨日参加されたご年配の女性のリクエストで「心を強くしたい」ということで、「ありがとうを届ける、受け取る」稽古をやった


本気でちゃんと「ありがとう」を届け、「ありがとう」を受けとると、相手の身体は緩んで力で踏ん張れなくなるという稽古



この「ありがとう」という言葉を発するだけで自分の身体が強くなると同時に

相手に向ける「自分の意識」を強くし

「相手の意識を受けとる」センサーを作る

一石二鳥な稽古で

昨日から入会されたご年配の女性を交えての稽古になった


その女性の稽古ぶりを見ていると、相手を無視して独り相撲をしている様子


そこから色々とアドバイスをしていると、それなりになってきたが、なかなか相手と向かい合えない様子


最初だから仕方無いのだが


稽古後「ありがとう」の稽古についてお話しすると


「今までちゃんと面と向かってありがとうと言ったことはほとんどなかった、恥ずかしい気持ちもあった」とおっしゃった


「だから、うちでやるんです!!そして、ありがとうを恥ずかしいと思う自分を壊す稽古でもあるんです!」と僕は伝えた


この女性に限らず、世の中の大方の人らは、他人にちゃんと「ありがとう」を言うことができない


という以前に自分の「意思」を他人に伝えることができない


「言ってるつもり」「やってるつもり」だろうが、目を見ることもできなければ、話しも聞いていなく

会話をしているようで、実は「お互い独り言を言ってる」だけで、相手を無視している人がほとんど


たしかに「自分の意識」を使わず、独りよがりなコミュニケーションを取るほうが正直疲れない


たが、確実に「自分自身」が弱くなっていくし

他人とコミュニケーションが取れてないから、「衝突」してることも気付かず、知らずに「他人から違和感を持たれる自分」が出来上がっていく



僕も、一時期「意識」をちゃんと使わず

横着に過ごしてみた時があった

人の目をちゃんと見ず、ボケた頭で過ごすと、自分の感覚が弱っていくのが分かった


そこで日野先生に

「意識って使わないと錆びるんですか?」

と聞いてみると

「当たり前やで!!意識は錆びるで!!」

と解答を頂いた


「やっぱりか!」と納得し、そこから元に戻るのに時間がかかった


そんなこともあり、「ありがとうの稽古」は本当は凄い稽古なんだよ!って話しでした









武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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