「心が傷付いた??」

「心が傷付いた!!」

という言葉を聞くことがある


分からなくもないが、違和感のある言葉だ


なにかの動画で納得したのだけど


「心は傷付かない、プライドが傷付いただけ」


と言う方がいた


「傷付いたプライドは捨てれば良いだけ」

とも続けており

同感した



生きていると

思い通りに行かない嫌な事や、避けることのできないトラブルは必ず起こる


僕も、心にポッカリ穴が空く感覚は沢山経験してきた


なにか、どうしようもないことが起こった瞬間


誰かに裏切られたり

天災で突然何かを失ったり

大事な人がある日突然、命を落としたり


一瞬、頭が真っ白になり

徐々に冷静になるにつれ、怒りや悲しみが込み上げて「感情的な状態」に自分がなる


その状態が「心にポッカリ穴が空く」であり

「心が傷付いてる」状態だと思う


だけど、自分の経験からして

「感情的な状態」は3ヶ月も続かないことを知っている


なんだけど、その「感情的な状態」をずっと引きずる人もいる


そういう人を見ていると


「感情的になる問題」の本質をちゃんと整理して

実際に何が原因でこの結果になったのか

そして、今自分には何が出来るのか?

を考えず

ずっと「自分の感情が全て」てな感じで感傷に浸っている


例えば

僕が鹿児島で居酒屋を始めた頃の話し


たまたま知り合った同じ歳の男と意気投合した


その男は人望も厚く、市議会議員の要請を受けるほどのヤツだった


そいつは僕のお店にお客さんを回してくれたり

そいつの家族とも親交が深くなるほどの仲になった


心から気が合い、「生涯の友」とも思えるヤツだった


しかし

ある日突然、交通事故で他界した


それも、頭蓋骨は潰れ、脳ミソが飛び出てる悲惨な状況だったと、泣き崩れる親御さんから聞いた


僕の頭は理解できず、真っ白になった


「あんなにパワフルで、真面目で、人望のある人間がなんで!!」


そして、冷静になった頃

犯人をぶっ殺してやろうとも僕の頭をよぎったりもした


だけど2ヶ月くらいした頃には、本当の意味で冷静になり


当たり前だが

「何をしても、もうアイツは帰ってこないんだ」と当たり前の現実を理解した


そして、アイツと居た楽しい時間は事実だったことには変わりないことも理解した


じゃあ、これからの自分に出来ることはなにか?と考えた時


アイツの家族を出来る限りサポートして、少しでも心を落ち着かせてあげることが1つ


アイツのお墓に花を手向けることが1つ


アイツのことを忘れないことが1つ


が自分の出来ることだと

深く考え、頭の中を整理した答えだった


もっと「あーしてれば、こーしてれば」と浮かぶこともあるが


考えてもどうしようもないことは

「まいっか!」

とそれ以上は考えない


考えても良い答えが出ないことも知っている


「馬鹿の考え、休むに似たり」てやつだ


てな経験も踏まえ


「心が傷付く」ではなく

「頭が理解出来ずバグってる」が実際で


起こった事実を整理して、理解し

自分がどう変化できるかを考え

自分が出来ることを行動するのみ

が「傷付いたプライドを捨てる」の実際だと思う


そうして本当に行動してれば、時間が「思い出」にしてくれる


ここを本当に分かってない人がメチャクチャ多く


みんな、アレコレ答えの出ない答え探しをいつまでもして

自分も自分の周りも苦しめることをしている


中国の言葉でいう「中庸」や「陰陽」

武道でいう「往なす」や「臨機応変」

という言葉にあるように


物事全て答えを見つければ良いものでは無い


「白黒ハッキリさせない」

「決着を付けない」

という曖昧なことは曖昧なままにして

答えを出さないことも答えだということを

1人でも多くの人に知ってほしい








武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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