僕には娘が2人いる
いわゆる「授かり婚」てやつで
いつかは自分の子供を持ち、全力で愛したいという想いと願いがあり
当時の彼女のご懐妊は、頭がパニックになるくらい嬉しかった
そして、赤ちゃんが生まれると密かに独りで行う儀式があった
産婦人科から自宅に初めて赤ちゃんが来た時にする儀式で
夜中、赤ちゃんを抱き、外に出ると
綺麗な霧島の星空に赤ちゃんを掲げ
「この子に僕の命を捧げます」
と天に決意を誓った
この儀式は娘2人共に行った
大したことではないが
僕にとっては重大な儀式で
この時の決意のおかげで、子育ての苦労を苦労と思わず乗り越えた
子供が乳児の頃
ミルクやり、オムツ交換、寝かし付けなどを結構やっていた
乳児は、夜中3時間毎に泣いてミルクを催促するのだが
僕自身も朝から仕事があるにもかかわらず
赤ちゃんが泣く度に目を覚まし
ミルクを作って、ミルクをあげ、背中をさすってゲップを吐かせるを、一晩に何度も行い
赤ちゃんが寝付けない時は
泣いてる赤ちゃんを抱っこし、朝まで歌いながら優しく揺らしてあげたことや
夜中、赤ちゃんとドライブすることもあった
時には何時までも泣き止まず
子守唄を唄う僕の腕が痺れて感覚が無くなることもあったが
その苦痛も
「あぁ、今子供を守ってるんだなぁ」
と優越感にすら浸っていた
その後も訳あって
幼児の娘2人と僕の3人で常に一緒にいなければいけない時期があり
娘から離れられない状況から
持ち帰り専門のお好み焼き屋を出店した
調理場と受付の後ろに、ホームセンターで買ってきた木材でDIYで柵付きの座敷を作り営業をした
子供を見ながら
僕1人で仕込みをして
調理をやりながら、接客をしていた
子供が泣きだすと、背中に子供をおぶりあやしながら
お好み焼きを作り、接客をしていた
本当にハードな日々で、凄く大変だったけど
凄く充実した、最高に幸せな日々だった
常連のお客さんの中には
「お父さん、頑張ってね!!」と
娘にお小遣いをくれる方もいた
気を張って頑張っていたのだが
そんな人の優しさに触れると
僕の気張っていたなにかが溶けて、独り号泣することもあった
そんな話を人にすると
「よくそんなことできたねー」
と言われることがあるが
「自分の子供守ることは当たり前やろ!!」
としか思っていない
世間では割りと子供への虐待が影で多いらしい
何度かお母さんたちとそんな話しをしたことがあるが
「どの親だって一度は子供に怒りを向けてしまうことあるよね」
とだいたいのお母さんたちは言う
話しを合わせればいいのだが
馬鹿らしすぎて
「僕は子供に命かけてるんで、子供に怒りを感じたことないっスよ」
と正直に言うと、気まずくなる
それは別にいいのだが
自分たちが望んでできた子供に怒りを向ける親御さん
気持ちは分からなくもないが
やっぱり、子供よりも自分が大事なんだなと感じる
子育てって、当然だが1人の人間の命に責任を持つということ
それなのに、なんにも覚悟が出来てない親御さんが多いことに、自分が親になって驚いた
子育てって幸せなこともあるけど、大変なことも多い
自分の命を子供に投げる覚悟があれば
子育ての苦労は、充実感という幸せになるのになぁと独り想う
そんなことをなんとなく想う昼下がりでした(笑)
武ノ風 BUNOKAZE
衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。
0コメント