「自分以外は皆先生」
最近の稽古でマンツーマンの様な稽古になる事がある
多人数と稽古する時と違い
その人に集中できる分、深い中身の稽古になってしまう
中身が深いというのは何か?というと
うちの道場では、身体操作や護身術を稽古しており
まずは、様々な身体操作の「要素」を見た目の動きを解らないままでも真似してやる
みんな最初は「これでいいのかな?」て感じで訳わからないままやる
やっていくうちに身体の「張り」を感覚していく
その「張り」を色んな部位に作ったり、緩めたりすることで身体から「力」が勝手に出る
それらの「要素」がある程度出来てくると
色んな「要素」を組み合わせて「技」というものが勝手に出来る
ここまでが多人数で稽古する時の大方の内容になる
それだけでも、護身術、スポーツ、私生活で十分に活用できる
だけど
「武道」を学ぶとなるとまだまだ深淵な世界がある
「相手に意思を届ける」
「相手の意思を感じ取る」
「本当に相手を触れ感じ取る」
「自分の自我を消し、感覚に集中する」
「相手と同調する」
「自分の気配を消す」
などが更に大事な要素になってくる
その辺の稽古が正直、様々なレベルの違う方がいる場合なかなか難しい
という中で
最近、マンツーマンの様に稽古した生徒の方が
なにか一皮剥けたようにポンッ!と1段レベルが上がることがある
そんな事があると心から嬉しくなる!!
先日、日野晃先生が行っている「武禅」に参加された生徒さんがいる
「武禅」に参加して以来、意識というか存在感が濃くなった
「ありがとうの稽古」でも
ドンッ!と衝撃を受ける様な「ありがとう」を届ける様になった
「この感じ!久しぶりー!!」と嬉しくなったのと同時
忘れてた自分が悔しかった
そんな貴重な体験を頂き感謝で一杯だった
そして、稽古のあと「武禅に行ってからなにか変わったことありますか?」と尋ねると
「武禅に行ってから、笑顔で話し掛けてくるのに、こっちに意識が向いてない相手に対して、違和感を感じて避けるようになった」
と話してくれた
やっと僕の感覚と近い感覚を持つ人間が、自分の道場に出てきたことに嬉しくなった
僕自身も、もともと人の顔付きと雰囲気で相手のことが解るうえに
武道の稽古をしていくうちに、相手の意思や意識が分かるようになり
意識の弱い、ボーッと生きてる人間と絡むと、違和感で気持ち悪くなっていた
だけど、大方の人はそんな話しをしても訳が解らないのであまり話すことはない
だもんで
そんな話しが出来るからなに?ってわけではないけど
単純に嬉しい
でも、そこが感覚できるようになると
口だけの嘘つきや、こちらに対する好意、悪意も感じれるようになり
おかしい雰囲気の人間がより、違和感で感じれるようになる
なにか変なことが起こる前に、関わらないようにしたり
予防線を張ったりすることで
危険な事に近づかないという一番の護身術になる
そんなことを考えさせてくれる生徒さんに感謝いっぱい
「自分以外、皆先生」
という話しでした
武ノ風 BUNOKAZE
衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。
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