「違和感」

「違和感」という言葉を時々使う


分からない人には分からないだろうし

体感できる人には分かるものだから

この話しはみんなが理解できないで良いと思う


子供の頃

「なんか哀しいな」や「なんかこの人イヤだ」

という感覚が訳もなくフッと込み上げていた


小さい頃、テレビで見る政治家などの顔付きで「この人悪い人」と思ったら逮捕されたり


母親が再婚した相手の「顔」と「雰囲気」が出会った最初からずっと嘘臭くて信じていなかったら、最後は借金を作って、僕と母親を置いて逃げたり


なぜか分からないがそういう直感のようなものがあった


これが、大人になっていくにつれ

相手が嘘をついていたり、自分勝手なことを考えている時に、僕はこの感覚が込み上げるのだと解っていった


昨日もたまたま飲みに行ったバーで、たまたま隣に座っていた男性と会話をした


カウンターに座りパッとその男性の顔を見た瞬間

「うわっ!!この人の顔つきイヤだ!」

と訳もなく込み上げた


だからと言ってサッサと帰るのもお店に申し訳ないから、一杯飲んで帰ろうと思い、とりあえず飲みながら店員さんと談笑した


すると案の定となりの男性が僕と店員の会話に入ってきた


その男性の「話しぶり」「声の雰囲気」も違和感だらけで正直早く話しを終わらせたかったが

話していくうちに、その男性が自分の色んな経験談を喋りだした


その話しを聞くほど違和感が募り

「この人嘘ばっかやな」と解った


黙って「そうなんや」と相づちを打っていたが

ここでは書けないが、話しの内容が気持ち悪いうえに


異様な知ったかぶり感


そして、話しの内容とその男性の容姿や雰囲気が伴わない違和感


「この人の話し、深掘りして突っ込んだらどうするやろか?」とその男性の話しを具体的な質問で突っ込んでみた


その男性の話が、本当にその男性自身の経験から来る話しならば、その男性が自分の体験を思い出して言葉にすれば何も困るはずないのだが


予想通り、僕の具体的な質問に答えられなくなっていき、意気消沈していった


「おれは何でも知ってるぞ」とマウントを取りたい気持ちは手に取るよう分かってたから、ある程度は付き合うが

たいてい、そういう人の話しは面白くないうえに長く、周りが引いてるのにも気付かず話し続けている


そういう経験をする度に最初に感じた「違和感」は間違いなかったなと思う


そして武道の世界に入り

その「違和感」というものは「危険察知能力」だということを教えて頂いた


武道を通し、その「危険察知能力」というもの鍛えていくうちに

人の「違和感」だけではなく

自分自身の振る舞い、言葉にも「違和感」を感じることもでき

今では自分の生きる指針としてとても役に立っているという話しでした





武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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