「師匠との出逢い」
年末のテレビ番組「ざわつく不思議大賞」に師匠がご出演されていました
「相手に触れず目で倒す」をやっていて、カラダの大きな元プロ野球選手を触れずに転がしていた
年末の特番に出るなんて凄い人を先生に持ったと思った
僕が師匠に出逢った頃、一般的に特別有名人な訳でもなく、僕も日野先生の事を知らなかった
中学生の頃から世界最強を目標に持ち
その当時見ていたマンガ「となりの格闘王」で、まだ有名ではなかったK-1主宰の正道会館とそこの強い選手に憧れ
19歳の時「K-1選手になるぞ!!」と福岡から単身大阪に出てきた
僕自身、当時K-1選手アンディフグのスパーリングパートナーを子供扱いしたり、K-1選手ムサシをKOした和製ヘラクレス藤本を追い込んだり、それなりに強かったが
筋肉ムキムキ角○信朗さんに「お前の顔が気にいらん」と言われ、K-1選手の選抜に入れてもらえなかった
どんなに強くても、ゴマ擦りができなければリングに上がられないことを知った
「手ブラで福岡には帰れない」と
当時、僕の腰巾着だった反社組織の男の組織に入り、その組織を乗っ取とり親分になろうと2人で企んでいた
だがその前に自分がどれくらい強いのか試してから、極道の世界に行こうと、様々な武道、格闘技、プロレスの道場に強い人と勝負しに行った
7~8ヵ所大きな道場に行ったが、僕より強い人はいなかった
そして、たまたま正道会館で「天才 山本君」と出逢い、日野先生のことを教えてもらい、日野先生と勝負しに道場に向かった
武道の先生は堅苦しいクソ真面目なイメージを当時持っていたが
道場に着くとヤンキーのようにタバコをふかしてるオッサンがいた
それが初めて見た日野先生だった(笑)
僕と反社の男と2人で、稽古風景を見学しながら隙を見て勝負を挑もうとギラギラしていた
すると、僕の殺気を察知し
「ジブン、俺とやりたそうやなぁ、1丁ヤルか?」
とお声を掛けて頂いた
横に居た根性無しヤクザは日野先生の圧力に引いていたが
「この人ヤバい!!」と思ったと同時に興奮が込み上げた
「俺立ってるから、好きにかかってこいや」と日野先生
「ありがとうございます」と僕
今までも殴るなり、掴んで振り回すなり、至近距離に行けば、ベンチプレス200キロの力でどうにでもなると思っていた
確か、近付いて殴ろうとした
気が付いたら、床にひっくり返って顔を押さえつけられていた
「????何が起こったん????」
僕は自分の状況が理解できなかった
起き上がると、日野先生はニコニコしながら
「おまえそこ立っとけや、今度は俺が仕掛けるから好きにせぇ」と言われ
「次はなにがなんでも決めてやる」と打撃の姿勢で僕は構えた
すると日野先生は静かに自分との距離を詰めてきた
今まで勝負した相手は、遠いなら蹴り、ちょっと遠いならパンチ、くっついたら髪か首を掴む、といった感じで、相手との距離で自分がなにをするかイメージができたのが
日野先生には距離感が解らず
気が付いたら目の前におり
「うわぁぁ!!」と思って殴ろうと思った瞬間、またひっくり返され、僕の腕を逆で掴み、犬の散歩みたいに遊ばれた
そこから、反社会組織への道は下らないとキッパリ忘れ
「自分の知らない強さをこの人から盗もう」と
武道を志た
日野先生と出逢いの話しでもあるが
何か本気で目指した目標があって
全身全霊でその目標のため努力した先に
そのゴールに辿り着けなくても
自分が幼稚な頃には知りようも無かった
もっハイレベルな目標が見付かるよって伝えたかった
こんな凄い先生に出逢わせてくれた、沢山の出来事に今は感謝している
武ノ風 BUNOKAZE
衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。
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