僕は以前、居酒屋を経営してる頃
そこそこ繁盛しており、常連さんも多かった
その頃のお客さんに時々言われたことで
「おにいさん、人垂らしだよね~」と言われることがあった
そして、今道場で22歳の青年がいる
彼は今まで彼女ができた事もなければ
親友と呼べるほど仲の良い友達もいない
色々、アドバイスもしたし
僕の友人知人にも会わせ、人の輪を広げるキッカケも作った
だが、どこまで行っても本人は受け身の姿勢で、自分から他人に話しかけようともしないし
人が喜ぶこと嫌がる事を考えようともしない
だけど、彼女は作りたい
無理な話しだ
逆に考えてみれば、自分の好きな事や、嫌がる事を何も考えない人とは居たくないだろう
どうして、こんなアベコベな考え方ができるのだろう?と不思議でならなかった
よくよく考えてみると「人に興味が無い」ということが解った
それは本人の性格だからどうしようもないという事で、余計なお世話をやめた
よく聞く言葉だが
「人は人の中でしか生きられない」
どこまでいっても人である以上、この鉄則から外れることはできないと思う
たまに「自分は1人で生きていく」と言う人がいるが、ただの感謝の足りない傲慢だ
あなたの着ているその服、誰が作ったの?
あなたが歩くその道路、誰が作ったの?
あなたが食べるご飯、土から自分で作ったの?
あなたが使う言葉や発想、あなた1人で思い付いたの?
日本で生きている以上、誰かのおかげで成り立っていて、1人で生きていく事はできない
その大前提を本当に理解したのなら「人に興味が無い」なんて到底ならない
僕なんか、「このコップ誰がどんな思いで作ったんだろう?」とか「警察になる人はどんな思いでなってんだろう?」とかたまに考えるし
先日もたまたま飲み屋で仲良くなった方が「数学の式が美しくて気持ち良いから好きです」と教員免許を持ってる方とお話しできて、勉強嫌いな僕には無い価値観がとても楽しかった
そうやって「人」に興味を持つと、勝手に会話も弾むし、お互い親近感が沸いてくる
そして、友達ができたり、彼女ができたりする
小手先の「会話のテクニック」なんか知っても、人は本能で自分に興味がある相手か?無い相手か?を判別している以上、人に興味を持てない人は、人とのご縁は生まれない
せいぜい、自分を利用しようと企んでいる人間しか寄って来ない
話しは戻るが、僕が居酒屋時代どうして常連がそんな事を言ったのか?
僕は当時、自分のお店に入って来たお客さんは、一見だろうが常連だろうが「昔からの友人」という暗黙の設定を作っていた
そうすると、大方の人は昔仲良かった人が、わざわざ自分に会いに来てくれたら最高に嬉しいだろう
そんな友人とは「元気してた?」とか「今どうしてんの?」とか色々興味が湧いてくる
そんな最高の気分で接客をしていると、時には涙を流して心を通わせる事もあれば、僕に惚れる方もいらっしゃった
そんな風にしているうちに「人垂らし」と言われる様になっていった
最高の褒め言葉だ
武ノ風 BUNOKAZE
衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。
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