「力みを取る」

昨日の稽古はとても盛り上がって楽しかった


新しく入った男性が、身体の「力み」が強く、それを少なくしようというテーマで稽古をした


では、「力み」とは何かというと


自分が頭で考えている「我」であり

今まで生きてきた「考え方の癖」だとつくづく思う


そこで、役に立つのが「感じる」になる


熱い鉄板を触って「熱っ!!」てなったり

足の小指をタンスの角にぶつけて「痛っ!!」ってなるのは

自分で考えて、そうなるのではなく

とっさに身体が感じて、そういう反応を起こしてる


それと一緒で

人に触れた時

人に触れられた時

なにかしら感触がある


その感触をそのまま「感じる」に意識を集中させるほど、頭の中の「考え」という「我」が消え、静かになってゆく


そうすると、不思議と身体の「力み」は柔らいで、緊張のあるギコチない動きが柔らかい動きになってゆく


ということで「感じる」の稽古を徹底的にしようと、あえて皆の頭がグチャグチャになって考えようが無い稽古として

「先の先」の稽古をやってみた(笑)


世間一般の武道の道場では

「相手がこうきたら、こうしましょう」だが


「先の先」の稽古となると

「相手が動いてからでは手遅れなので、相手がなにかやろうと想ったと同時に反応しましょう」と教える


もちろん人は、日常生活含め、なにをするにも「身体が動く」前に「動こうという意識を出す」から始まる


それが「人を襲う」となると、「コップを取る」とか何気無い動作と違い、誰でも「覚悟と集中力」が必要なので強い意識になる


その「強い意識」を感じて、「勝手に反応してしまう自分」を作る稽古をやってみた


この稽古のコツは

「逃げずにちゃんと自分がやられる」

「何かを考えず、頭を静かにする」

「相手をやっつけようと思わない」

「重心は前」


この状態が出来れば

あとは、自分が勝手に反応してしまった状態に身を任せるだけで

相手を往なしていたり

相手が自滅してくれている


と言うのは簡単だけど


超ハイレベルな禅修行以上の稽古に

脳ミソから血の汗を掻きながらも

何かに気付いたりして

自分の「我」を捨て、「力み」を取る稽古で盛り上がった



武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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