「本当に触れる」

昨日は、生徒さんのお兄さんが体験で参加された


鍼灸のご経験があり、合気道に興味があるとのことで

それらに通じる「触れる」というテーマで稽古をしていこうと閃いた


この「触れる」というのが本当に難しく

途方もなく奥の深い内容になってゆく


道場ではこの「触れる」にまだ突っ込んだ稽古をしていない

「相手を優しく包むように触れてください」とまでしか指導していない

ここをやりだすと、みんなが途方に暮れるからだ(笑)


じゃあ「触れる」てなんなの?ってことだけど


自分が相手に「触れる」ことで

相手に「違和感」を与えないが大前提になる


これだけでも相当ハイレベルな稽古になる


相手に「違和感」を与えず「触れる」には

「自分がどうしよう」や「相手はどう感じるかな?」みたいなことが頭にあると、

それだけで、相手は無意識に「違和感」を感じ嫌悪感を感じる

だから、頭の中を静かにして、ただ相手に集中していくしかない

これがまず相当難しい


僕はこの「触れる」について

武道をやりだして、最初にヒントとなったのが

「白黒ハッキリさせない」という言葉だった


「ただ触る」といった無感覚でもなく

「掴む」という自分勝手でもない

白黒ハッキリさせない「手」


相手に違和感を与えず、相手を感じ

自分も相手も自由に動ける「手」であり

本当に「触れる」だと知る


そうして、相手を本当に「触れる」と

自分の「手」が相手の意識をキャッチするセンサーになってくれる


そうすると「相手がなにかしてきたら、どうにかしてやろう」とか考えなくても

触れてる相手の意識に勝手に「自分」が反応して

気が付いたら、「動いてしまっている自分」になっていく


「自分で考えて動く自分」だと、自分の意思であり、「我」に、相手は反応し

反撃してくるが

「動いてしまう自分」の動きには、自分の「我」がないため

相手は反応できず、抵抗も反撃もしないで自滅していく


と文章にすると、やっぱり小難しくなってしまう😨


だけど

この相手に違和感を与えない「触れる」は

武道だけでなく、医療や客商売、動物や子供、恋愛や人間関係

あらゆる事に通用する

とんでもない「エッセンス」になる


そのことに昨日体験された、生徒さんのお兄さんが感じて喜んでもらえたのが

とても嬉しかった😁









武ノ風 BUNOKAZE

衰えない身体作りとしても学べる護身術教室です。

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