大阪で格闘技漬けの頃
アルバイトで弁当ケータリングの店にいた
大阪ドームのSMAPの控え室に持っていくような大きなお店で
従業員も男女共に20人くらいいた
そこに自分が入ったばかりの頃
先輩で独特の雰囲気のある人がいた
普段はみんな楽しく働いていたが
その人が出勤すると、みんなピリピリとした雰囲気になり、黙々と作業をする状態になっていた
そこに入りたての僕の教育係がその人になった
滋賀出身のその先輩は、独特の関西と広島を混ぜたような訛りで
「早よせぇー言うたら、せぇーや!!」と言葉使いと、訛りのおかげで、常に喧嘩口調の様に聞こえる指導だった
それにみんなビビって距離を置いてる様子だったが
その先輩をよく観察してみると
言っていることは合理的だし
その先輩自身も人より動いている
「ははぁーん、この人ただ全力なだけな人やな」と見切った
となれば、その先輩の指示をこなした上で、更に要領良くやれば、なにも気にする事ないなと確信した
そして、1、2ヶ月で仕事を覚えると
「山下ー!!これどうなっとんじゃー!!」と喧嘩口調で言われた時
「そんなの見て分からんですか!!こうなっとんじゃ!」という感じの返しを
冗談っぽくするようになると
その先輩もまんざらでもない感じで
「よっしゃ!!分かった!!」と半笑いで返すようになった
僕とその先輩だけのやりとりであったが
それを見ていた周りのバイトのコたちも
漫才のようなやりとりに笑ってしまうこともあり
「この先輩、いつも怒ってるんやなくて、それが普通の、オモロイ兄ちゃんなんや」となっていった
おかげで、その先輩が出勤してもピリピリしたムードは消えていき
その先輩の喧嘩口調をみんな楽しめるようになっていった
その事から何が言いたいかと言うと
人って、どうしても他人を決め付けたり
勝手にキャラを思い込んだりする
でも、よーく観察して
目線の角度を変えると
「喧嘩口調の恐い人」から「元気なイケイケオニーさん」にもなる
自分だって勝手なキャラ設定されるのは不本意だ
他人を決め付けるって、自分にも相手にも損だなという話しでした😁
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