先日、生徒さんのご家族がお亡くなり
そんなこんなで、積もる話しもあり飲みに行った
ご家族の最期は、さほど苦しむ事もなく
安らかに他界されたということで、僕も「良かった」と安心した
2年前に僕のバーちゃんが腎臓を悪くし他界したことを思い出した
その頃、コロナの真っ只中で、バーちゃんは鹿児島の病院に面会謝絶だった
僕はその時福岡でバーちゃんの危篤を聞き、仕事もぶっ飛ばして駆けつけた
鹿児島に着き、バーちゃんに唯一面会できる母に聞くと
「明日の朝、鹿児島在住でよほどの理由がある人しか面会できない」と聞いた
とりあえず、その日は面会できないという事で、自分に出来ることは何かないか?と必死で考え抜いた
何も出来ることはなかった
それでも考えることを諦めなかった
そして「御百度参り」を思い付いた
霧島に「東霧島神社」という神社がある
国宝になった「霧島神宮」が近所にあるが、「霧島神宮」に神様が移っておらず
今でも本当に神様がいるのは「東霧島神社」と言われる神社だ
そこに、なんの意味も無いのかもしれないが「東霧島神社」の本物の神様に御百度参りをしてやろうと決めた
翌朝、まだ暗い「東霧島神社」、朝4時から「御百度参り」をスタートした
動画にある、鳥居から階段を上がった本殿までの50メートルほどを100回往復し、100回祈った
時間にして約3時間
50周目あたりから、足の裏と太ももの付け根が痛み、足が徐々に動かなくなっていたが、意地でやり抜いた
朝日が昇る頃、参拝客が来だし、神主さんに「もう止めて下さいました」と注意されたが
申し訳ない、こちらもバアちゃんの命を懸けてる思いなので「すいませーん」と言いながら100回やりきった
帰りに御守りを買い、快気を願いバーちゃんのいる病院へ向かった
病院に着く頃、いよいよ僕の足は動かなくなっており、引きずるように病院の受付にいくと、面会拒否をされた
これが、生きたバアちゃんの顔を見れる最期かもしれない
僕は諦めなかった
もう一度受付に行き、要領悪そうな受付の人を探し、なんとか言いくるめめて、短時間ならバアちゃんのベッドを移動させる時に会えるという話しにかこつけた
病室の前で待っていると看護士数人に囲まれ、ベッドごと苦しそうなバーちゃんが出てきた
すかさず、バーちゃんに御守りを渡そうと
「バーちゃん、アキヒロや!もうすぐ元気なるけん安心してや!!」と伝えたが
婆ちゃんは意識が朦朧としてるせいか
「触るな!あっちに行け!!」とあしらわれた
僕のことが解ってない状態で仕方なかった
そのまま集中治療室に入り、今世のお別れとなった
婆ちゃんは天国で「あん時はごめんね(笑)」と笑ってるだろう(笑)
そんなことを思い出した飲みだった
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